『万引き家族』は期待せずに静かな気持ちで観に行くのがベストです
どーも、ぽんです（・ω・）
是枝監督×リリー・フランキーさんはそりゃ観に行きますよね！
本日6/9(土)の土曜プレミアムでは監督の代表作の一つ『海街diary』やりますよ〜
ただ先に言っておくと、たまーに映画来て「やっぱ映画迫力あっていいねー！」「久々映画館いいわー！」ってタイプの方にはあまりオススメできない作品かなと思います。
そして観に行くのであれば期待しないで行ったほうが絶対に楽しめます！
【目次】
『万引き家族』
出典：映画.com
【切ない・静か・余韻を味わう】
【満足度：88%】
1.【どんな映画？】
第71回カンヌ国際映画祭で、最高賞のパルムドールを受賞。
『そして父になる』『海街diary』『三度目の殺人』『誰も知らない』など大ヒット代表作の多い是枝裕和監督によるヒューマンドラマ。家族ぐるみで犯罪を犯している訳あり一家の姿を通して人のつながりや愛情を描いた作品。
是枝監督とはこれまでも組むことが多く、今回は主役を演じるリリー・フランキーさんを中心に、安藤サクラさん、松岡茉優さん、樹木希林さん、そしてオーディションで選出された子役の城桧吏（じょうかいり）くん、佐々木みゆらちゃんが家族として共演している。
本当にちょっとした役でも、池松壮亮さんや山田裕貴さんや柄本明さん、高良健吾さん、池脇千鶴さんなどが出ていて、豪華な印象を受けました。
高良健吾さんと池脇千鶴さんが出てきたときは『きみはいい子』を思い出しました。
2.【あらすじ】
治（リリー・フランキー）と息子の祥太（城桧吏）は万引きを終えた帰り道で、寒さに震えるじゅり（佐々木みゆ）を見掛け家に連れて帰る。見ず知らずの子供と帰ってきた夫に困惑する信代（安藤サクラ）は、傷だらけの彼女を見て世話をすることにする。信代の妹の亜紀（松岡茉優）を含めた一家は、初枝（樹木希林）の年金を頼りに生活していたが……。
シネマトゥデイ （外部リンク）
3.【予告】
4.【見どころ】
家族のきずな
児童虐待、独居老人など現代の社会問題を、底辺のような生活をしながらも笑顔あふれる血の繋がっていない家族の中で描き出している。と言いたかったですが、社会問題を描き出すというよりも普通にワケありの家族の中にも色んなつながりがあって、そこには僕らの知らない愛もあるんじゃないか？ってところを描いているような作品でした。
逮捕されて家族がバラバラになってしまったとき、安藤サクラさん演じる信代が言った「（子どもたちは）拾ったんです。捨てた人ってのは他にいるんじゃないですか？」というセリフにはとてもグッとくるものがありましたね。
今までの作品の要素が盛り込まれた集大成
ちょっと訳あり家族で、本当の親となれるよう奮闘する姿や、本当は悪人であるが法的には悪人ではなく、善人だが法的には悪人となってしまうモヤモヤしたところを描いていて、『誰も知らない』『そして父になる』『三度目の殺人』『海街diary』などの要素が大いに盛り込まれた作品です。
現時点での、是枝集大成作品ですね。
5.【まとめ】
全体的にとても静かで余白が多く、観ている最中も余韻の多い作品でした。
終わり方も、それぞれが違う人生を歩むための一歩を踏み出したところで終わるのでとくに何かが解決したわけでもなく幕を閉じます。『きみはいい子』みたいな感じ。
僕の勝手なイメージですが、たまーに映画行って「やっぱ映画迫力あっていいねー！」「たまに映画館来るといいわー！」ってタイプの方にはあまりオススメできない作品かなと思います。「あー面白かったー！」とはならないと思うので。
静かに余韻を味わうような作品が好きな方にはぴったりかと思います。かなり注目されてしまってはいますが期待せずに静かに観に行ってみてはいかがでしょうか。
